
履歴書に簿記3級を取った年月を書きたいのに、思い出せないんだよね…

合格の書類も見つからないの?それは困ったね…
パートの職探しで履歴書を書こうとしても、簿記3級を取った年月が思い出せない。合格を証明する書類も見つからない。そんな小さなつまずきから、私は20年以上ぶりに簿記3級を受け直すことにしました。同じように、昔取った資格の取得時期があいまいになっている方もいるのではないでしょうか。背景には、経理の求人で「簿記3級以上歓迎」の文字が目に留まったことや、面接で受けた簡単な筆記試験の経験もあります。この記事では、40代後半の私が約2か月後にネット試験へ合格するまでの、再挑戦の理由・教材・勉強時間を正直にまとめました。昔取った資格を取り直そうか迷っている方の、判断材料になれば嬉しいです。
- 簿記3級を取った年月が思い出せない
- 合格を証明する書類が見つからない
- 昔取った簿記3級が今さら使えるのか不安
- 40代からの勉強についていけるか心配
- 家事や子育てと両立できるか知りたい
40代後半で簿記3級を取り直そうと思った理由
先にお伝えすると、私が簿記3級を取り直そうと決めた理由は、大きく分けて2つあります。1つは、子どもの成長にあわせて働き方を見直したくなったこと。もう1つは、パートの職探しで履歴書を書く際、簿記3級を取った年月を正確に書けなかったことです。40代後半という年齢で、何をきっかけに動き出したのか。ここでは、再挑戦を決めるまでの流れを順番にお話しします。
子どもの成長で見えてきた働き方の悩み
末っ子が小学校に入学し、少しずつ自分の時間が取れるようになってきました。それまでも週に数時間程度のパートのような働き方はしていましたが、子どもの成長とともに「もう少し働いて収入を増やしたい」という思いが強くなっていきました。以前はセラピストとして働いていた時期もあります。ただ、自分の希望する勤務時間や条件に合う職場を見つけるのはなかなか難しく、今後の働き方をもう一度考え直す時期に来ていました。
求人で目に留まった仕事と履歴書の壁
40代後半という年齢もあり、未経験から新しい仕事に挑戦するならどんな職種がいいのかを調べていました。すると、経理や会計の仕事が目に留まったのです。求人を見ていると、「簿記3級以上歓迎」「未経験可」と書かれているものも少なくありません。
私は20代で会社勤めをしていた頃に、簿記3級を取得しています。とはいえ、取得したのは20年以上前のこと。パートの職探しを始めて履歴書を書こうとしたとき、簿記3級を取った年月を正確に書けないことに気づきました。思い出そうとしても思い出せず、合格を証明する書類も見つけられなかったのです。独身時代に取ったもので、名字も住所も変わっていたため、合格証を再発行するという発想も浮かびませんでした。
当時学んだ内容もほとんど忘れていて、資格を持っていると言うのも少し気が引ける状態でした。それでも「昔取った資格が少しは役立つかもしれない」と思い、簿記3級のテキストを購入して学習を再開しました。
筆記試験での不採用と取り直しの決意
最初は、仕事探しの合間にゆるく勉強していただけでした。ところが、応募した会社の面接で簡単な筆記試験があり、改めて簿記の内容を復習することになりました。残念ながら、その会社は不採用でした。筆記試験の出来はそれほど悪くなかったと思うのですが、事務職としてのブランクが長かったことや、簿記3級の取得時期があまりにも古かったことも影響したのかもしれません。もちろん、本当の理由はわかりません。
ただ、この経験を通して、昔取った資格ではなく、今の知識として簿記を学び直したことを証明できた方がいいのではないかと考えるようになりました。年齢を重ねてからの転職活動では、少しでも書類選考や面接でプラスになる材料が欲しいものです。
さらに、履歴書に取得年月を正確に書けなかったことも、大きな理由でした。そこで2025年8月後半、私は20年以上ぶりに簿記3級を取り直すことを決めました。
再挑戦前のレベルと簿記3級で使った教材
20年以上のブランクがあると、「そもそもどのくらい覚えているのか」「どんな教材で勉強し直せばいいのか」が気になりますよね。私の場合、簿記3級を持ってはいても、ほぼゼロからの再スタートに近い状態でした。そんな私でも無理なく進められたのは、今の自分のレベルに合った教材を選べたからだと思います。ここでは、当時のレベル感と、実際に使った教材をご紹介します。
仕訳が書けない状態からのスタート
取得したのは20代の頃で、その後は経理の実務経験もなく、長い年月が過ぎていました。そのため、勉強を再開した時点では「借方」「貸方」という言葉に聞き覚えはあっても、仕訳をすらすら切れる状態ではありませんでした。試算表や精算表もほとんど記憶になく、実質的には最初から学び直すような感覚です。
一方で、まったくの初学者ではありません。テキストを読み進めるうちに、「そういえば昔やったことがあるかも」と思い出す場面もありました。完全なゼロからではないけれど、自信を持って簿記3級レベルと言える状態でもない。そんな中途半端なレベルからの再スタートでした。
「みんなが欲しかった!」シリーズの教科書と問題集
今回使ったのは、TAC出版の「みんなが欲しかった!簿記の教科書」と「みんなが欲しかった!簿記の問題集」(日商3級・第13版)の2冊です。書店でいくつか見比べましたが、図やイラストが多く、久しぶりに勉強する私でも取り組みやすそうだと感じて選びました。実際に使ってみると説明もわかりやすく、20年以上ぶりに簿記を学び直す私でも、無理なく進めることができました。

教科書で確認して問題集で繰り返す学習の流れ
もちろん、一度読んだだけで理解できたわけではありません。まず教科書で内容を確認し、その後に問題集で繰り返し解く。この流れで、少しずつ知識を定着させていきました。特に、問題集を繰り返し解いたことが、理解を深めるうえで大きかったと感じています。何より、学ぶものが明確で、テキストに沿って問題を解いていくのが楽しかったです。
20年前と変わっていた簿記3級の新しい仕訳
簿記のルール自体は昔から大きく変わらないと思っていたのですが、勉強を進めてみると、20年前の記憶にはない項目がいくつも出てきました。時代とともに変わる取引の中身に、想像以上に驚かされたのです。同じように20年前の記憶のまま学び直す方は、新鮮な発見があるかもしれません。ここでは、私が驚いた新しい仕訳と、そこで感じたことをお話しします。
クレジット売掛金と電子記録債権に驚いて調べた話
勉強を進める中で、クレジット売掛金や電子記録債権など、私が学んだ頃の教科書では見た記憶がない仕訳が登場しました。「新しいのがある!」と驚いて、思わず「いつからあるんだろう?」と調べたほどです。調べてみると、どちらも2019年度の出題区分表の改定で、2級から3級に移ってきた項目でした(参考:日本商工会議所の発表ページ)。私が取得した20年ほど前の3級には、なかったわけです。仕訳そのものに困ったというより、新しい発見をしたような感覚でした。
キャッシュレスの時代を実感した
考えてみれば、キャッシュレス決済や電子記録債権の仕組みは、20年前にはまだ一般的ではなかったものです。こうした新しい仕訳に触れるたびに、「簿記のルール自体は変わらなくても、扱う取引の中身は時代とともに変化していくんだな」と実感しました。同時に、「私が会社勤めをしていた頃から、こんなに時が経ったのか」と、少し感慨深い気持ちにもなりました。
「今の知識」にアップデートできた収穫
昔取った資格をそのまま持っていても、今の実務にはそぐわない部分があったかもしれません。今回学び直したことで、「今の知識」としてアップデートできたことも、大きな収穫だったと思います。
簿記3級の勉強時間と苦戦した決算整理仕訳
本格的に再取得を目指すと決めてから、合格までは約2か月ほどでした。家事や仕事、子どもの予定もある中で、毎日長時間の勉強を続けるのは現実的ではありません。それでも合格までたどり着けたのは、生活に合わせて少しずつ進めるスタイルだったからだと思います。ここでは、私の実際の勉強時間と、いちばん苦戦した決算整理仕訳との向き合い方をお伝えします。
すき間時間で続けた1日30分〜1時間の勉強
勉強時間は、1日30分から1時間ほどが基本でした。時間が取れる日には、2時間ほど勉強したこともあります。ただ、毎日そこまで確保できたわけではありません。子どもたちが学校へ行っている時間や、家事がひと段落した後のすき間時間を使って、少しずつ進めました。
「今日はここまで」の小さな目標で継続
若い頃のように長時間集中するのは難しかったものの、「今日はここまで」と小さな目標を決めながら続けていました。できない日は割り切って、「今日はやらない」と決める。それも続けるための工夫でした。一気に詰め込むよりも、毎日少しずつ続ける方が、今の私の生活リズムには合っていたように思います。
一番苦戦した決算整理仕訳との向き合い方
久しぶりの簿記学習で特に苦戦したのが、決算整理仕訳です。通常の仕訳は比較的理解しやすかったのですが、決算整理仕訳になると一気に難しく感じたのです。減価償却や前払費用、未払費用など、普段あまり使わない言葉も多く、最初は問題を見ても何を聞かれているのかわからないこともありました。
それでも問題を解いているうちに、「あー、これやった記憶がある」とふと思い出す瞬間があり、20代の頃の記憶が少しずつよみがえってくるような不思議な感覚でした。教科書を読み返し、問題集を解き直す。同じ問題でつまずいても、「ここが苦手なんだな」と思いました。そうして繰り返すうちに、「こういうことか」という感覚がつかめるようになっていきました。
簿記3級のネット試験を選んだ理由と受験の流れ
簿記3級には、決まった日に受ける統一試験と、自分の都合で日程を選べるネット試験があります。私は子どもの予定や家事との兼ね合いを考えてネット試験を選び、2025年11月に受験しました。実際に受けてみると、申し込みから結果の確認まで、とてもスムーズでした。ここでは、ネット試験を選んだ理由と、申し込みから結果がわかるまでの流れをまとめます。
自分の都合で受験日を選べる自由さ
ネット試験を選んだいちばんの理由は、統一試験の日程に合わせる必要がなく、受験日を自分の都合で決められることです。子どもの学校行事や家庭の予定もあるため、日程を選べるのはとても助かりました。また、勉強した内容を忘れないうちに受験できる点も、ネット試験のメリットだと思います。勉強の進み具合を見ながら受験日を決められたので、精神的な負担も少なく受験できました。
最寄りの会場を選べて申し込みもスムーズ
申し込みは、CBT-Solutionsの日商簿記の公式ページから行いました。希望の会場を自宅からの最寄りで選べて、空席状況も確認できるので、とてもスムーズです。自分のペースで予約できるこのスタイルは、私には合っていたと感じます。
気になる料金ですが、受験料3,300円に事務手数料550円を加えた合計3,850円(税込)です(2026年9月時点)。金額は変更される場合があるため、申し込み前に公式ページで最新の情報を確認してください。
試験後すぐに合否がわかる
簿記3級のネット試験は、テストが終わるとすぐに合否がわかります。私が受験したのは2025年11月で、点数は正確には覚えていませんが、8割ほどだったと思います。結果を見た瞬間は「よかった〜!」とほっとしました。同時に、「意外と間違えていたんだな」と思ったのも正直な気持ちです。
20年ぶりに簿記3級を取り直して感じたこと
20年以上前に取得した資格を取り直してみて、特に大変だとは感じませんでした。やることが明確で、楽しく取り組めたからです。そして、再挑戦したことで得られたものも確かにあります。合格したその先で、私の状況や気持ちがどう変わったのか。ここでは、合格後の私の状況と、今の気持ちについて正直にお話しします。
「今の知識として学び直した資格」になった自信
不安といえば、試験が近づいたときに「大丈夫かな」と少し感じたくらいです。やることが明確だったので、少しずつでも続ければ前に進めることを実感できました。そして何より、「昔取った資格」ではなく、「今の知識として学び直した資格」になったことが、今の自信につながっています。
合格後に簿記から少し離れた時期
簿記3級に合格した後、家庭の事情で早めに仕事を決めたくなり、簿記とは違う職種のパートで働くことになりました。そのため、簿記からは少し離れた時期もあります。それでも、学び直した経験が今の自信になっていることは変わりません。
2026年9月から簿記2級の勉強をスタート
子どもの手が離れてくるにつれて、働く時間を伸ばしたいという気持ちが出てきました。そこで、もう一度簿記の分野を学んでみようと思い、2026年9月から簿記2級の勉強を始めています。3級よりも難易度はかなり上がりましたが、せっかく始めた学び直しなので、少しずつ続けていきたいです。2027年の2〜3月ごろまでには受験したいと考えていて、次は2級の学習記録も記事にする予定です。
簿記3級の取り直しに関するよくある質問
ここでは、簿記3級の取り直しやネット試験について、気になりやすいポイントをQ&A形式でまとめました。制度や料金は変わる場合があるため、最新の情報は公式ページでご確認ください。
昔合格した簿記3級はもう一度受験できる?
できます。ネット試験の公式ページでは、何度でも再受験できると案内されています。ただし、同じ日に同じ級を重複して予約することはできません。別の日であれば、あらためて申し込めます。
簿記3級のネット試験の受験料はいくら?
受験料3,300円に事務手数料550円を加えた、合計3,850円(税込)です(2026年9月時点)。支払い方法は、クレジットカード、コンビニエンスストア、Pay-easyから選べます。
ネット試験の申し込みから受験までの流れは?
申し込みはインターネット受付のみです。まず受験者登録を行い、次に試験・日付・会場・時間と支払い方法を選んで予約します。支払いが済むと、メールで予約完了の通知が届きます。申し込んだ日から3日目以降の日程から予約できるとされているため、余裕を持って手続きしましょう。
ネット試験の合否はいつわかる?合格ラインは?
試験が終わるとすぐに判定され、スコアレポートが配布されます。合格者は、試験の翌日以降にマイページからデジタル合格証をダウンロードできます。日商簿記の合格ラインは、得点率70%以上です。
クレジット売掛金と電子記録債権はいつから3級の範囲?
日本商工会議所の出題区分表の改定により、2019年度から3級の試験範囲に加わりました。もともとは2級の内容で、2019年4月1日の適用(同年6月の第152回試験から)で3級に移ってきた項目です。出題範囲は今後も見直される場合があるため、受験前に最新の出題区分表を確認してください。
40代で20年ぶりでも1日30分〜1時間で合格できる?
私の場合は、1日30分〜1時間ほど(多い日は2時間ほど)の勉強を約2か月続けて合格できました。ただし、基礎知識がどのくらい残っているか、生活スタイルがどうかによって、必要な時間は変わります。あくまで一例として参考にしてください。
昔取った簿記3級を取り直す意味はある?
取り直す目的によって変わると思います。私の場合は、履歴書に取得年月を正確に書けなかったことが、直接のきっかけでした。あわせて、昔取った資格ではなく今の知識として学び直したことを示したいという思いもありました。クレジット売掛金など新しい項目も学び直せたので、私にとっては意味がありました。ただし、取り直したからといって、就職や転職が有利になるとは限りません。
まとめ
20年以上ぶりの簿記3級の取り直しは、特に大変だとは感じませんでした。やることが明確で、楽しく取り組めたのが大きな理由です。1日30分〜1時間の積み重ねで、約2か月後にはネット試験で合格できました。
- 昔取った資格ではなく、「今の知識」として学び直せたことが自信に
- 学ぶものが明確で、教科書から問題集へ進む流れなら、無理なく楽しく進められた
- 一番の難関は決算整理仕訳、繰り返し解いて感覚をつかんだ
- ネット試験は日程も会場も選べて、結果はその場でわかる
昔取った資格の取り直しを迷っている方は、年齢を理由にあきらめる必要はないと思います。まずは、日商簿記ネット試験の公式ページで、最寄りの会場の空席状況をのぞいてみてください。日程を選べるネット試験なら、自分のペースで目標を決められます。簿記2級の学習記録も、またこのブログでお届けしますね。

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